もしかして私、こじらせてます?

東京女子物語🗼この物語はフィクションです。

銀座で出会ったナンパ師についていった話

ある日のことだった。

 
友達との待ち合わせの為に銀座駅の構内を歩いていたら、見知らぬ男に声を掛けられた。
 
「あの~、青色のカバーのついたiPhoneなくしたんですけど見てません?」
「...」
「お姉さん、ちょちょちょ待ってください。どこ行くんすか?」
「...待ち合」
「おれ今から会社の飲み会でぇ、上司と飲むんですけどぉ、よければ一緒に飲みません?」
「結構です」
「なぁーにー?デートな感じ?」
「いや、違いますけど」
「えっじゃあ、いいじゃーん☆てか、お姉さん何歳?」
「...25」
「あ、意外に年イってるんだねー!若く見られるっしょ?」
 
............   )Oo。.(´-`)
 
 
「おいくつなんですか?」
「俺はねー28☆」
「...」
「今日は無理でも今度一緒に飲まへん?」
「...」
「俺会社ここらへんだからさ!LINE交換せぇへん?」
「...」
「俺のIDはねぇ、えーっとなぁ...」
「.........じゃあ名刺ください」
「名刺かぁ、今日持ってへんねん。土曜やし。休みの日に名刺は持ってへんやろ」
何かを交換しないと逃がしてくれなそうだったのでLINEを交換。
 
 
LINEのやりとりをしてまぁご飯くらいなら行っても食われることはないだろうと思い、ご飯に行くことになった。
LINEのやりとりが一切盛り上がらないところ、食い気味なテンションが気にはなったが。
 
 
当日。
普段ご飯に行くときは、大抵前日までに何が食べたいか、嫌いな食べ物はあるか?など聞かれお店を予約してくれて、待ち合わせ場所も教えてくれるのに今回は例外だった。
 
大阪出身で大阪弁を多用するので彼のことは以下「サカベン」と呼ぶことにする。
前日、サカベンから「明日のご飯楽しみにしてるでー☆!」とスタンプ付きのLINEは来るものの明日の待ち合わせ情報やお店は一切教えられていない。何時にどこ集合なのかを言ってくれれば直前までメイクを直せるのに。あれ?まさかのノープラン?
 
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昼間にわたしからLINEを送り、なんとか待ち合わせ時間と場所を知った。
仕事がギリギリに終わったため、メイク直しが出来ず60点の出来で到着したのにサカベンは10分遅れて到着した。
しかも急いで走った様子は見られず、悠長に歩いて来たようだ。
 
 
 
 
(つづく)