もしかして私、こじらせてます?

東京女子物語🗼この物語はフィクションです。

お呼びでないおとこ

先日友達のあーちゃんとご飯を食べた。

 
あーちゃんは大学時代の友人で、友達になって8年目を迎えた。年に数回ご飯を食べに行く仲でわたしの数少ない友達だ。大企業勤務。
 
今日はそこに共通の男友達・しゅんさんもやってきた。
しゅんさんは大してイケメンじゃないくせに「俺、イケメンでしょ?」という雰囲気を出している。そして私たちの出身大学を聞いてくるくせに、自分の出身校は頑なに明かさない。
そして我が強い。御年27歳。
 
 
3人でご飯を食べるのは今回が3回目で、過去2回しゅんさんの我の強さを受け、あーちゃんと「疲れたね」「まじ疲れた」と言いながら帰った思い出がある。
 
今回の話はあーちゃんが持ってきたものだった。4月中旬あーちゃんと2人でご飯を食べているときに、あーちゃんが「今度しゅんさんに誘われてご飯行くんだけど、あんたも来てよ」と言い放ち、「いや、結構っす。わたし誘われてないし」と断ったのだが、あーちゃんに頼む!まじ頼むよ!と言われ、行くことになったのだった。
 
 
前日になっても集合時間、場所の連絡が来なかったから「明日は」とあーちゃんにLINEを送る。すると「しゅんさんがお店探しとくって言うから任せてたんだけど連絡来ない。うちお店探すね!」とのこと。
 
 
当日、あーちゃんから指示された待ち合わせ場所に行くと、あーちゃん到着。「しゅんさん遅れるらしいから先飲んでよー!」「うん!何時に来るって?」「21時って言ってた」現在20時。
 
1ヶ月前に合ったのに、あーちゃんとは話が尽きない。最近の仕事や周りが結婚ラッシュなこと、給料が少なくお互い結構カツカツなこと他諸々。たまにくる沈黙も全く苦ではない。現在20時50分。
 
 
あーちゃんが喋った。
「しゅんさんから連絡きたんだけど」
「なに?」
「『女の子2人で楽しく飲んでるところに俺、行っていいの?』って」
「笑」
「いやいやいやいやw」
「今さらじゃない?」
「うん。てか21時に来るっていうから、それに間に合うように話終わらせたんだけど」
「それ、ある」
「『お待ちしてます』って送ればいいんじゃない?」
「そうね」
 
 
 
「しゅんさんから『俺邪魔だったら行かないけどどうする...?』って来たけど」
「...」
「いやw」
「それをさぁー、こちら側に判断させるっていうのはどうなのよ」
「うん。『しゅんさんいないと寂しいから来てくださいよ!』って言われたいんだよね?これ」
「そのように存じます」
「面倒くせぇな」
 
 
最終的にしゅんさんは21時半頃到着した。到着したときのあーちゃんと私はそれなりに「来たー!」とテンション高めに迎え入れたが顔が引きつっていたことは否めない。そしてこのあとどうなるのかは誰にもわからない。
 
 
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