もしかして私、こじらせてます?

東京女子物語🗼この物語はフィクションです。

素敵なぐっどばい

グッバイマイラブ

別れ方がきれいな人って、人間的に出来た人だ思う。

付き合ってるときの「また今度ね」の別れもそうだし、お別れの「さようなら」もそう。

そんなにいい人と付き合ったことはないけれど例を挙げるとしたら、デートの別れ際に「じゃあな。俺から連絡するまでお前からは連絡するなよ、またな」という男やホテルの前で「それではお疲れさまでした」なんて言わない。


別れのさよならでも、LINEをブロックし、さらには着信を拒否したりなんてしない。
もともと連絡を取らなかった私達は1ヶ月近く連絡を取らないことも普通だった。しびれを切らして「(今後のことを話し合いたいから)ご飯行こう!」とLINEを送って、なかなか既読にならないなと思っていたらブロックされていた。いや待てよと思い、電話してみるも着信拒否されていた。
まぁ確実にわたしが彼のことを一方的に好きだったし、彼にとっては遊びだったのかもしれない。

しかしよくやるなぁ、なんて思っていたけれど最近それを上回る別れに遭遇した。

彼とは出会って5年。付き合っていたのは正味3年ほど。性格は常に自己中心的な俺様でお金を持っていない人だった。付き合っていた当時、出掛けた先でお金はいつもわたしが払っていた。付き合っている頃は好きだったけれど、俺様のことはもう嫌いだ。



突然のLINE
俺様「何してんの?」
わたし「仕事。休憩中」
俺様「今日会おうよ」
わたし「やだ」
俺様「会おうよ」
わたし「なんで」
俺様「なんでも」
俺様「会いたい」
わたし「どうした」
俺様「いいから」
わたし「今日予定ある」
俺様「どうせないだろ。渋谷に20時」
わたし「行かないよ」
俺様「飯だけでいいからさ」
わたし「今日は嫌だ」
俺様「なんで」
わたし「別日なら」
俺様「今日」
わたし「むり」
俺様「1時間でいいから」
わたし「却下」
俺様「30分でいいから」
わたし「やだ」
俺様「10分でいいから」
わたし「10分じゃご飯食べ終わらない」
俺様「飯いかないよ」
わたし「なら、なにするの?」
俺様「俺、10分でオナニーするから見ててくれよ」



え...



わたし「すいません、ちょっと引きました」
俺様「なにを」
わたし「俺様さんのこと」
わたし「いや、引くでしょ。普通」
俺様「わかったよ。今後俺から2度と連絡しないし、お前からも連絡するなよ。じゃあな」


そう言って5年間の幕を閉じました。


俺のオナニー見に来いよ、と言われ
尻尾振って見に行くのが正しい女の子なのでしょうか?


だとしたら卑下されているようでなんだか嫌です。

それに好きでもない男の自慰なんて見たくない。好きな男の自慰でもいや。


きっとしっかりしている男は別れ方も美しいんだと思う。別れ方で「あぁこの人と付き合ったことは正解だったな、いい人だったな」って素敵な記憶として残るはず。


女もそうか。好きな人と別れることは辛いけど、「俺は幸せだったぜ、まじいい女だったな」って思わせたい。グッバイマイラブ。